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里芋の正しいぬめり取り~ぬめりを取りすぎると栄養成分が減る!

里芋は、カリウムや食物繊維などの栄養が豊富に含まれているため、高血圧の予防や改善、便秘の予防や改善などの効果が期待できます。
また、独特のぬるっとしたぬめり成分にはさまざまな効能がありますが、ぬめりを取りすぎると栄養成分が減ってしまいます。
そこで、里芋の栄養を余すことなく摂取できる食べ方や食べ合わせなどをご紹介していきます。

栄養素はカリウムと食物繊維が多い

里芋 栄養 画像

里芋は、山で採れる山芋に対し、里で採れるため「里芋と」呼ばれています。
里芋の主成分はでんぷんですが、水分が多いので、いも類の中ではもっとも低カロリー。
いも類を食べ過ぎると太ってしまう・・・と思いがちですが、里芋ならダイエット中でも心配なく食べられます。

里芋は、たんぱく質、カリウム、食物繊維、ビタミンB群、ビタミンEなどを含み、栄養価が高いのが特徴です。
なかでもカリウムや食物繊維が豊富で、カリウムはいも類の中で一番多く、余分なナトリウムの排出を促す作用により、高血圧の改善や予防に効果的です。

カリウムは水に溶け出る性質があるので、洗ったら皮のまま蒸す調理法がオススメ。
栄養価の高い皮は食べにくいですが、そのままでも食べられます。

ビタミンEは抗酸化作用があり、老化の抑制や血行改善に効果があります。

ぬめり成分にはさまざまな効能がある!

里芋 ぬめり 画像

里芋の特徴といえば、皮をむいたときの、あの独特なぬるっとした「ぬめり」ですよね。
このぬめりが苦手で里芋が食べられない、調理するのが面倒・・・という方も多いのではないでしょうか?
でも、この「ぬめり」にこそ里芋の栄養素がギュッと凝縮されています。

里芋のぬめりの成分は、たんぱく質と炭水化物が結合して生まれるガラクタンムチンで、ともに水溶性食物繊維の一種です。

ガラクタンは、免疫力を高めたり、血圧を下げるのに効果が期待できます。
また、血中のコレステロールの上昇を抑えたり、がんのリスクを減らし、脳細胞を活性化する働きがあるとされます。

ムチンは、胃粘膜を保護して胃腸の機能を高める作用があります。
また、風邪などの感染症の予防にも有効です。

ぬめりの栄養成分を最大限にとるなら「汁物」

里芋 ぬめり 栄養 画像

里芋はぬめりが多いため、煮汁が粘ってにごりが出て、調味料がしみ込みにくい野菜なので、皮をむいて塩で軽くもみ、水から煮てぬめりをとるなどの下ごしらえが必要です。
里芋のぬめりをどの程度取るかは、調理法や好みによって違ってきますが、長時間火を通しすぎるとぬめりが落ちてしまい、ぬめりに含まれる栄養成分は減ってしまいます。
栄養成分を摂取したいなら、短時間で茹でて、出てきたぬめりを水で洗い流すとOK!

里芋のぬめりを取る方法は、ミョウバンを加えた熱湯で茹でる方法と、ただの熱湯で茹でる方法があります。

料亭では白さを保ち、煮崩れさせないためにミョウバンを加えて茹でてぬめりを洗います。
ぬめりが取れ、かための仕上がりになるので煮崩れせず、見た目もきれいですが、ホクホクさは失われてしまいます。

皮をむいてから水から茹でて洗ったものは、少し角が崩れますが、おいしさはそのままで、調味料もよく浸透します。
もちろん、里芋特有のぬめりもとれます。

含め煮や煮っころがしなどの煮物はぬめりをよく取って、汁物ならぬめりを取らない!

という調理法がオススメです。

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里芋と一緒に食べるとよい最強の食べ合わせ

里芋 食べ合わせ 画像

里芋×いか
里芋の食物繊維、いかのタウリンが胆汁酸の分泌を促進します。
胆汁酸の原料となるコレステロールを減らすのに役立ちます。
昔から定番の”里芋といかの煮物”は、理にかなった食べ方なんですね。
里芋×鶏むね肉
里芋のカリウムや鶏むね肉のたんぱく質は、血圧を下げる働きが期待できます。
里芋と鶏むね肉を合わせてとることで高血圧予防により期待ができ、さらにはむくみ解消にも役立ちます。
里芋×豚肉
里芋の食物繊維はコレステロールや、腸内の老廃物の排出を促すので、便秘の予防・改善に効果的。
豚肉のたんぱく質は血管をしなやかにするので、里芋と合わせてとることで動脈硬化の予防に期待できます。

練った里芋は湿布としての効果も発揮する!

里芋 湿布 画像
里芋は昔から「いも薬」と呼ばれ、湿布薬として利用されてきたことを知っていますか?
里芋の皮をむいて、すりおろし、同量程度の小麦粉と混ぜ合わせます。
これにおろし生姜を加えてよく練り、ガーゼ布にとって患部にあてると、打撲やねんざ、関節痛、神経痛などの消炎に効果があると言われています。

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